内容説明
「世界はいつ、いかにして終るのか」―その予言がどれ一つとして実現していないにもかかわらず、『ヨハネの黙示録』は、誕生以来２０００年の間、決して消え去ることはなかった。『ヨハネの黙示録』が歴史の舞台に姿を現すその時、何が起こっていたのか。「死海文書」「ナグ・ハマディ写本」の黙示録や『ダニエル書』など、黙示文書の頂点に位置する『ヨハネの黙示録』の謎に迫る。
目次
第１章 豊饒にして奇怪なるもの
第２章 奇々怪々情報と終末の出来事
第３章 妄想の歴史
第４章 黙示録の侵略
第５章 「汝ら自身の、短く苦しみ多き生涯の間に」
第６章 世界をやり直すために
第７章 神なき黙示録
著者等紹介
カーシュ，ジョナサン［カーシュ，ジョナサン］［Ｋｉｒｓｃｈ，Ｊｏｎａｔｈａｎ］
『ロサンゼルス・タイムズ』コラムニスト。ニューヨーク大学非常勤教師。キリスト教信仰に関する著作が多数ある
松田和也［マツダカズヤ］
翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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優希
77
狂信から生み出す結果の恐ろしさを見ずにはいられませんでした。一神教の終末思想をベースに黙示文学の最高峰とも言われる『ヨハネの黙示録』の謎に迫るのは、まさに危険な書の読み解きであり、そこから預言の成就を導いていこうとする強引さを感じます。読み物としては面白い書物ですが、味方を変えることで怖い書物にもなり得るのですね。それは確かに聖なる妄想であり、盲目的な信仰書であるように思えてなりません。それでも『ヨハネの黙示録』は好きな書物であり、興味の尽きない書物でもあります。2017/01/02
takao
4
ふむ2023/12/05
sugiane
0
盲目的に信じる神の為、いっそ予言を強引に成就させてしまおうとか怖い。むしろイスラムとかキリスト教とかいうけど一神教の終末思想に名前が違うだけで根底は一緒に感じた。2010/11/02
メルセ・ひすい
0
9. 02 『ヨハネ黙示録』の解説。 世界はいつ、いかにして終わるのか。「ヨハネの黙示録」が歴史の舞台に姿を現す時、何が起こっていたのか。「死海文書」「ナグ・ハマディ写本」の黙示録や「ダニエル書」など、黙示文書の頂点に位置する書の謎に迫る。 2007/07/03
